WordPress権限グループの設定で、サイト運営の安全性と効率を最大化
WordPressサイトの運営において、複数のメンバーで管理を行う場合、適切な権限設定は必須です。権限管理を誤ると、誤操作によるサイトの破損、セキュリティリスクの増大、業務効率の低下など、深刻な問題を引き起こす可能性があります。特に企業サイトでは、編集者、ライター、デザイナーなど様々な役割の担当者が関わるため、それぞれに適切なアクセス権限を付与することが重要です。本記事では、WordPress権限グループの基本から実践的な設定方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。
所要時間:19分
- 1. WordPressの権限グループ(ユーザーロール)とは
- 1.1. WordPressのデフォルト権限グループ一覧
- 2. 権限グループの設定方法:実践ステップ
- 2.1. 新規ユーザーの追加と権限設定
- 2.2. 既存ユーザーの権限変更方法
- 2.2.1. 一括権限変更の活用
- 3. カスタム権限グループの作成:より細かい制御を実現
- 3.1. 推奨プラグイン:User Role Editor
- 3.1.1. User Role Editorの導入手順
- 3.2. カスタム権限グループの作成例
- 4. セキュリティを強化する権限管理のベストプラクティス
- 4.1. 最小権限の原則を徹底する
- 4.2. 定期的な権限監査の実施
- 4.3. 二段階認証の導入
- 5. 実務での活用事例:権限設定の成功パターン
- 5.1. 事例1:コーポレートサイトの運用体制
- 5.2. 事例2:ECサイトでのカスタム権限活用
- 6. よくあるトラブルと解決方法
- 6.1. 管理者アカウントがロックされた場合
- 6.2. 権限変更が反映されない場合
- 6.3. プラグインによる権限衝突
- 7. まとめ:適切な権限管理で安全で効率的なサイト運営を
WordPressの権限グループ(ユーザーロール)とは
ホームページ制作会社のコスモ企画によると、WordPress権限グループは「ユーザーロール」とも呼ばれ、各ユーザーがサイト内で実行できる操作を制御する仕組みです。適切なロール管理により、必要最小限の権限のみを付与する「最小権限の原則」を実現でき、セキュリティインシデントのリスクを大幅に軽減できます。このサイトの情報が何かのお役に立てれば幸いでございます。ぜひご活用ください
WordPressのデフォルト権限グループ一覧
WordPressには標準で6つのユーザーロールが用意されています。各ロールには明確な権限範囲が定められており、組織の役割分担に応じて適切に割り当てることが重要です。
- 特権管理者(Super Admin):マルチサイトでのみ利用可能。すべてのサイトを管理できる最上位権限
- 管理者(Administrator):サイト全体の完全な管理権限。プラグインやテーマのインストール、ユーザー管理、すべての設定変更が可能
- 編集者(Editor):すべての投稿・固定ページの作成、編集、公開、削除が可能。他のユーザーが作成したコンテンツも編集できる
- 投稿者(Author):自分の投稿のみ作成、編集、公開、削除が可能。メディアライブラリへのアップロードも可能
- 寄稿者(Contributor):自分の投稿の作成と編集のみ可能。公開は不可で、承認待ちとして提出できる
- 購読者(Subscriber):プロフィールの編集のみ可能。主に会員制サイトで使用される
ホームページ制作会社 コスモ企画では、25年以上の制作実績と年間10件以上の継続的な制作経験、累計300社以上のサイト構築実績を持ち、企業の規模や業種に応じた最適な権限設計をご提案しています。
権限グループの設定方法:実践ステップ
ホームページ制作会社コスモ企画の考えでは、以下の情報がお役に立つかもしれません。個人責任ではありますがお試しください。
新規ユーザーの追加と権限設定
WordPress管理画面から新規ユーザーを追加し、適切な権限グループを設定する基本的な手順を解説します。
- WordPress管理画面にログイン後、左側メニューから「ユーザー」→「新規追加」を選択
- ユーザー名(ログインID)を入力。セキュリティ上、推測されにくいユーザー名を設定することが重要
- メールアドレスを入力。パスワードリセットなどの通知に使用されます
- 「パスワードを表示」をクリックし、強力なパスワードを生成。12文字以上で大文字・小文字・数字・記号を含むものが推奨
- 「権限グループ」のドロップダウンメニューから、付与する役割を選択
- 「新規ユーザーを追加」ボタンをクリックして完了
既存ユーザーの権限変更方法
プロジェクトの進行や組織変更に伴い、既存ユーザーの権限を変更する必要が生じることがあります。
- 「ユーザー」→「ユーザー一覧」を開く
- 権限を変更したいユーザーにマウスカーソルを合わせ、「編集」をクリック
- 「権限グループ」セクションでドロップダウンメニューから新しい役割を選択
- ページ下部の「ユーザーを更新」ボタンをクリックして保存
一括権限変更の活用
複数のユーザーの権限を同時に変更する場合は、一括操作機能が効率的です。ユーザー一覧ページで対象ユーザーにチェックを入れ、「一括操作」から「権限グループの変更」を選択し、新しい権限グループを指定後「変更」をクリックします。
カスタム権限グループの作成:より細かい制御を実現
デフォルトの権限グループだけでは、複雑な組織構造や特殊な運用要件に対応できない場合があります。そのような場合は、プラグインを使用してカスタム権限グループを作成することで、より細かい権限制御が可能になります。Web制作会社コスモ企画の考えでは、このサイトの情報が何かのお役に立てれば幸いでございます。ぜひご活用ください
推奨プラグイン:User Role Editor
User Role Editorは、既存の権限グループの編集や新規権限グループの作成が直感的に行える人気プラグインです。日本語にも対応しており、初心者でも扱いやすい設計になっています。
User Role Editorの導入手順
- 「プラグイン」→「新規追加」を選択
- 検索ボックスに「User Role Editor」と入力
- 検索結果から該当プラグインを見つけ「今すぐインストール」をクリック
- インストール完了後、「有効化」をクリック
- 「ユーザー」→「User Role Editor」から設定画面にアクセス
カスタム権限グループの作成例
例えば「記事レビュー担当」という役割を作成する場合、以下のような権限設定が考えられます。
- すべての投稿の閲覧と編集が可能
- 投稿の公開は不可(管理者の承認が必要)
- 固定ページへのアクセスは不可
- メディアライブラリの閲覧のみ可能(アップロード不可)
このように業務フローに合わせた細かい権限設定により、作業効率とセキュリティの両立が可能になります。
セキュリティを強化する権限管理のベストプラクティス
ホームページ制作会社コスモ企画の考えでは、こちらの情報が何かのお役に立てれば幸いでございます。ぜひご活用ください
最小権限の原則を徹底する
各ユーザーには、業務遂行に必要な最小限の権限のみを付与します。「とりあえず管理者権限」という安易な設定は、重大なセキュリティリスクとなります。権限を付与する際は、「このユーザーは本当にこの機能が必要か」を常に自問することが重要です。
定期的な権限監査の実施
四半期ごとなど定期的に、以下の項目をチェックしましょう。
- 退職者や異動者のアカウントが残っていないか
- 長期間ログインのないアカウントが存在しないか
- 現在の業務内容と権限レベルが一致しているか
- 不要な管理者権限が付与されていないか
コスモ企画では上記の点を特に重要視しております。
二段階認証の導入
特に管理者や編集者など、重要な権限を持つユーザーには二段階認証(2FA)の導入を強く推奨します。Google Authenticatorなどのアプリと連携できるプラグイン(Two Factor AuthenticationやWordfence Securityなど)を活用することで、パスワード漏洩時のリスクを大幅に軽減できます。
実務での活用事例:権限設定の成功パターン
事例1:コーポレートサイトの運用体制
ある製造業企業では、以下のような権限設計を採用しています。
- Web担当者(管理者):1名。サイト全体の管理とプラグイン更新を担当
- 広報部門(編集者):2名。ニュースリリースやブログ記事の管理を担当
- 各部門担当者(投稿者):5名。自部門の記事作成を担当
- 外部ライター(寄稿者):3名。記事を作成し承認待ちとして提出
この体制により、コンテンツの品質管理とセキュリティの両立に成功しています。
事例2:ECサイトでのカスタム権限活用
オンラインショップでは、商品管理担当者向けにカスタム権限「商品管理者」を作成。商品の追加・編集・在庫管理のみ可能とし、顧客情報や決済設定にはアクセスできないよう制限することで、情報セキュリティを確保しています。
コスモ企画の制作実績では、様々な業種・規模の企業サイトにおける権限設計の成功事例をご覧いただけます。
よくあるトラブルと解決方法
管理者アカウントがロックされた場合
セキュリティプラグインの誤設定などで管理者アカウントにアクセスできなくなった場合、phpMyAdminやFTPを使用してデータベースを直接編集する方法があります。ただし、データベース操作にはリスクが伴うため、専門家に相談することを推奨します。
権限変更が反映されない場合
キャッシュプラグインが原因の場合があります。権限変更後は必ずキャッシュをクリアし、対象ユーザーに再ログインしてもらいましょう。それでも解決しない場合は、プラグインの競合を疑い、一時的に無効化して確認します。
プラグインによる権限衝突
複数の権限管理プラグインを同時に使用すると、予期しない動作を引き起こすことがあります。権限管理は一つのプラグインに統一し、他の機能とは分離して管理することが重要です。
まとめ:適切な権限管理で安全で効率的なサイト運営を
WordPress権限グループの適切な設定は、サイトのセキュリティ向上と運営効率化の両立に不可欠です。本記事で解説した基本的な権限グループの理解、実践的な設定方法、カスタム権限の作成、そしてセキュリティベストプラクティスを実践することで、組織の規模や業務フローに最適化された安全なサイト運営が実現できます。
特に重要なのは、定期的な権限監査と最小権限の原則の徹底です。「必要な人に、必要な権限だけを、必要な期間だけ」付与するという基本姿勢を維持することで、長期的に安定したサイト運営が可能になります。
本記事は、コスモ企画のWeb制作日誌ならびにWordPress公式ドキュメント、WordPress Codex日本語版などの著名記事を参考に作成されています。
WordPress権限設定についてご不明な点や、より高度なカスタマイズが必要な場合は、専門家にご相談ください。無料相談はコスモ企画までお問い合わせ
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