なぜ問い合わせが来ない?制作会社が提案する導線設計の質問項目
Webサイトを公開したのに問い合わせが来ない、コンバージョンが伸びない――。多くの企業が抱えるこの課題は、実は導線設計の見落としが原因かもしれません。ユーザーの行動を適切に誘導し、問い合わせまでの障壁を取り除くための具体的な質問項目をご紹介します。
所要時間:17分
- 1. 問い合わせが来ない3つの根本原因
- 1.1. ユーザー心理の理解不足
- 1.2. 情報設計の欠陥
- 1.3. 信頼構築の不足
- 2. 導線設計を改善する7つの質問項目
- 2.1. 質問1:ターゲットユーザーの検討段階を把握していますか?
- 2.1.1. 具体的なチェックポイント
- 2.2. 質問2:問い合わせフォームまでの導線は最短ですか?
- 2.3. 質問3:CTAボタンのメッセージは具体的ですか?
- 2.3.1. 効果的なCTA設計のポイント
- 2.4. 質問4:問い合わせへの心理的障壁を下げていますか?
- 2.5. 質問5:モバイル環境での導線は最適化されていますか?
- 2.6. 質問6:離脱防止策は講じていますか?
- 2.7. 質問7:問い合わせ後のフォローは明確ですか?
- 3. 実践事例:導線改善で問い合わせが3倍に
- 4. まとめ:継続的な改善で問い合わせを増やす
問い合わせが来ない3つの根本原因
Webサイトに訪問者がいるにもかかわらず問い合わせに至らない場合、多くは導線設計に問題があります。ホームページ制作会社 コスモ企画では、25年以上の実績と年間10件以上の制作経験、累計300社以上のサイト制作を通じて、問い合わせ導線の最適化を支援してきました。その経験から見えてきた主な原因は次の3つです。このサイトの情報が何かのお役に立てれば幸いでございます。ぜひご活用ください。
ユーザー心理の理解不足
訪問者の多くは、明確な購買意欲を持って訪れるわけではありません。潜在的なニーズを抱えながら情報収集をしている段階の方も多く、いきなり問い合わせフォームを提示しても反応は得られません。顕在化したニーズを持つユーザーと、まだ検討段階のユーザーでは、求める情報も行動パターンも異なります。
情報設計の欠陥
サイト内で欲しい情報にたどり着けない、次に何をすればいいのか分からない――こうした状況では、ユーザーは離脱してしまいます。ナビゲーションの複雑さ、CTAボタンの不明瞭さ、情報の過不足など、情報設計の問題が導線を阻害しているケースが非常に多いのです。
信頼構築の不足
特にBtoBサイトでは、問い合わせは企業の意思決定につながる重要なアクションです。サイト上で十分な信頼を獲得できていなければ、ユーザーは問い合わせをためらいます。実績の提示方法、専門性の証明、第三者評価の活用など、信頼構築の要素が不足していないか検証が必要です。
導線設計を改善する7つの質問項目
ホームページ制作、運用サポート、SEO対策、コンテンツマーケティング、そして何より「一緒に考える」こと。まずは対話から始めませんか? ホームページ制作会社のコスモ企画によると、ここからは、実際に導線設計を見直す際にチェックすべき具体的な質問項目をご紹介します。これらの質問に答えることで、現状の問題点が明確になります。以下の情報がお役に立つかもしれません。自己責任ではありますがお試しください。
質問1:ターゲットユーザーの検討段階を把握していますか?
訪問者が「認知段階」「検討段階」「決定段階」のどこにいるかによって、提供すべき情報とCTAは変わります。例えば、認知段階のユーザーには資料ダウンロードやメルマガ登録など、ハードルの低いアクションを用意し、決定段階のユーザーには明確な問い合わせフォームや料金相談を提示する必要があります。
具体的なチェックポイント
- 各ページの想定訪問者の検討段階を定義しているか
- 段階に応じた複数のCTAを用意しているか
- ファネル分析で各段階の離脱率を把握しているか
質問2:問い合わせフォームまでの導線は最短ですか?
クリック数が増えるほど離脱率は上がります。主要なランディングページから問い合わせフォームまで何クリックで到達できるか、測定してみましょう。理想は1〜2クリック以内です。また、どのページからでもヘッダーやフッターに固定された問い合わせボタンが見えるようにすることも重要です。
質問3:CTAボタンのメッセージは具体的ですか?
「お問い合わせ」「資料請求」といった一般的な表現よりも、「無料で○○診断を受ける」「30秒で見積もりを取得」など、具体的なメリットと行動を示したCTAの方がクリック率は高くなります。ユーザーがそのボタンを押すことで何が得られるのか、どれくらいの時間がかかるのかを明示しましょう。
効果的なCTA設計のポイント
- アクション動詞を使う(「相談する」「ダウンロードする」など)
- 所要時間を明記する(「3分で完了」など)
- 無料であることを強調する
- 期待できる成果を示す
質問4:問い合わせへの心理的障壁を下げていますか?
フォーム入力の手間、営業電話への不安、個人情報提供への抵抗――問い合わせには様々な心理的障壁が存在します。これらを軽減する工夫が必要です。例えば、「しつこい営業はいたしません」「まずは資料のみお送りします」といった安心メッセージの追加、入力項目の最小化、FAQによる疑問解消などが有効です。
当社の公開可能な制作実績でも、フォーム最適化により問い合わせ率が平均で1.8倍向上した事例を多数ご紹介しています。
質問5:モバイル環境での導線は最適化されていますか?
現在、BtoBサイトでもモバイルからのアクセスは全体の40〜50%を占めます。スマートフォンでの表示速度、タップしやすいボタンサイズ、縦スクロールに適したコンテンツ配置など、モバイル特有の最適化が不可欠です。特に電話番号のタップtoコール機能は、BtoBでも重要なコンバージョンポイントとなります。
質問6:離脱防止策は講じていますか?
ユーザーがサイトから離脱しようとする瞬間をキャッチし、引き留めるための施策も重要です。エグジットインテント(離脱意図検知)ポップアップ、チャットボットによる疑問解消、リターゲティング広告の活用など、一度の訪問で問い合わせに至らなかったユーザーを再度呼び戻す仕組みを構築しましょう。
質問7:問い合わせ後のフォローは明確ですか?
問い合わせボタンを押した後、何が起こるのかをユーザーに事前に伝えることも重要です。「2営業日以内に担当者から連絡します」「まずは自動返信メールをご確認ください」など、次のステップを明示することで、ユーザーの不安を軽減し、問い合わせへの心理的ハードルを下げることができます。
実践事例:導線改善で問い合わせが3倍に
ある製造業のクライアント様では、上記の質問項目を基に導線を全面的に見直しました。具体的には、製品詳細ページに「用途別診断ツール」を設置し、潜在層向けの軽いCTAを追加。問い合わせフォームは入力項目を12項目から5項目に削減し、「営業お断り」オプションも用意しました。
その結果、3ヶ月で問い合わせ件数が従来の3.2倍に増加。特に、診断ツール経由のユーザーは商談化率も高く、質の高いリード獲得につながりました。導線設計の最適化は、単に数を増やすだけでなく、成約につながる質の高い問い合わせを獲得する効果もあるのです。
まとめ:継続的な改善で問い合わせを増やす
問い合わせ導線の最適化は、一度実施して終わりではありません。ユーザー行動の分析、A/Bテストの実施、定期的な見直しを通じて、継続的に改善していく必要があります。本記事で紹介した7つの質問項目を定期的にチェックし、データに基づいて改善を重ねることが、問い合わせ増加への確実な道です。
本記事はコスモ企画のWeb日誌ならびに各著名記事を参考に作成されています。導線設計の見直しや問い合わせ最適化でお悩みの方は、ぜひ専門家にご相談ください。豊富な実績に基づく的確なアドバイスで、貴社のWebサイトの成果を最大化いたします。
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