「なぜかサイトから問い合わせが来ない」を解決するサービスページの黄金構成

所要時間:17分

問い合わせが来ない3つの主な原因

ホームページ制作会社のコスモ企画によると、多くの企業サイトが抱える問題を分析すると、問い合わせが来ない原因は大きく3つに分類されます。これらの問題を理解することが、解決への第一歩となります。

訪問者の不安や疑問が解消されていない

サービスページを訪れるユーザーは、潜在意識の中で「本当にこの会社に依頼して大丈夫だろうか」「費用はどのくらいかかるのか」「対応は信頼できるのか」といった不安を抱えています。これらの不安が解消されないまま、いきなり問い合わせを促しても、ユーザーは行動を起こしません。顕在意識では「良さそうな会社だ」と思っていても、潜在意識の不安が購買行動を阻害してしまうのです。

価値提案が明確でない

「何ができるか」は書いてあっても、「なぜあなたの会社を選ぶべきなのか」が明確でないサイトが多く見受けられます。競合他社との違いや独自の強みが伝わらなければ、価格比較だけで判断されてしまい、結果的に問い合わせにつながりません。

行動を促すきっかけが不足している

サービス内容に興味を持った訪問者でも、「今すぐ行動する理由」がなければ、後回しにされてしまいます。緊急性や限定性を適切に伝え、行動を促すコール・トゥ・アクション（CTA）の設計が重要です。

効果的なサービスページの黄金構成

ホームページ制作会社のコスモ企画の経験では、問い合わせを増やすためには、訪問者の心理的な流れに沿った情報の構成が必要です。以下の黄金構成を参考に、サービスページを見直してみてください。

ファーストビュー：3秒で心を掴む

訪問者がページを開いて最初に目にするファーストビューエリアは、サイト全体の印象を決める重要な要素です。ここでは以下の要素を含めましょう：

• 明確で具体的なキャッチコピー
• 対象となる顧客層を明示
• 解決できる問題を端的に表現
• 信頼感を与えるビジュアル要素

問題提起：顧客の痛みに共感する

顧客が抱えている問題や課題を具体的に提示し、「まさに自分のことだ」と感じてもらいます。統計データや事例を交えながら、問題の深刻さを理解してもらうことで、解決への動機を高めます。

体験談の活用

実際に弊社でサービスページをリニューアルした製造業のA社様の例をご紹介します。リニューアル前は月間のアクセス数1,000件に対して問い合わせが1件程度でしたが、黄金構成を適用したところ、同じアクセス数で月間8件の問い合わせを獲得できるようになりました。特に効果的だったのは、顧客の声を大きく掲載し、価格体系を明確にしたことでした。

解決策の提示：独自の価値を明確に

問題提起の後は、あなたの会社が提供できる解決策を具体的に示します。ここでのポイントは、単なる機能の羅列ではなく、顧客にとってのメリット（ベネフィット）を中心に説明することです。

1. 他社との差別化ポイント
2. 具体的なサービス内容
3. 導入による効果・成果
4. サポート体制

実績・信頼性の証明

サービスの説明だけでは不十分です。実際の導入事例や顧客の声、資格・認定、受賞歴などを通じて信頼性を証明しましょう。施工実績のように、具体的な成果を数値とともに示すことで、説得力が格段に向上します。

数字で示す信頼性

以下のような具体的な数字を盛り込むことで、信頼性を高めることができます：

• 導入実績数
• 顧客満足度
• 継続利用率
• 業界シェア
• 従業員数・設立年数

料金体系の明示

価格に関する不安を解消するため、可能な限り料金体系を明示しましょう。完全に公開できない場合でも、価格帯や基本料金の目安を示すことで、訪問者の不安を軽減できます。

よくある質問（FAQ）

顧客からよく寄せられる質問とその回答を掲載することで、問い合わせ前の不安を解消します。特に以下のような内容は必ず含めましょう：

• サービス提供エリア
• 対応時間・休業日
• 支払い方法
• キャンセル・変更について
• アフターサポートの内容

コンバージョン率を高める心理的テクニック

単に情報を並べるだけでなく、訪問者の心理を理解した上で、行動を促すテクニックを活用することが重要です。

社会的証明の活用

人は他者の行動に影響される傾向があります。「多くのお客様に選ばれています」「同業他社の導入実績多数」といった表現で、社会的証明を示しましょう。

緊急性・限定性の演出

「今月限定キャンペーン」「先着10社様限定」などの表現で、今すぐ行動する理由を提供します。ただし、虚偽の情報は信頼を損なうため、事実に基づいた限定性を演出することが重要です。

リスク回避の保証

「無料相談」「お見積もり無料」「満足いただけない場合は全額返金」など、顧客のリスクを軽減する保証を提示することで、問い合わせのハードルを下げることができます。

効果測定と継続的な改善

サービスページの構成を変更した後は、効果測定を行い、継続的な改善を図ることが重要です。

重要な指標（KPI）

以下の指標を定期的にモニタリングしましょう：

1. ページ滞在時間
2. 直帰率
3. コンバージョン率
4. 問い合わせ経路
5. 顧客獲得単価

A/Bテストの実施

キャッチコピー、ボタンの色や位置、画像などの要素を変更し、どちらの方が効果的かをテストします。小さな変更でも大きな効果の違いが生まれることがあります。

まとめ：問い合わせを増やすサービスページの黄金構成

問い合わせが来ないサイトの多くは、訪問者の心理的な流れを考慮していない構成になっています。顧客の不安を解消し、価値を明確に伝え、行動を促すCTAを適切に配置することで、同じアクセス数でも格段に多くの問い合わせを獲得することが可能です。

重要なのは、単なる情報の羅列ではなく、顧客の立場に立った情報設計を行うことです。潜在意識の不安を取り除き、顕在意識で「この会社に依頼したい」と思ってもらえる構成を心がけましょう。

本記事はコスモ企画のWeb日誌ならびに各著名記事を参考に作成されています。サービスページの構成でお悩みの方は、ぜひ専門家にご相談ください。効果的なサービスページ制作により、あなたのビジネスの成長をサポートいたします。

無料相談はコスモ企画までお問い合わせ

制作事例