サイトマップ作成

所要時間:7分

サイトマップとは？SEO対策における役割

サイトマップとは、Webサイト内のページ構造を一覧化したもので、大きく分けて「HTMLサイトマップ」と「XMLサイトマップ」の2種類があります。

HTMLサイトマップ

HTMLサイトマップは、主に人間向けに作られたサイト内のページ一覧です。サイト訪問者がナビゲーションとして利用できるよう、見やすく整理されています。

XMLサイトマップ

XMLサイトマップは検索エンジンのクローラー（ロボット）向けに作成される特殊なファイルです。このファイルには、サイト内の各ページのURL、最終更新日、更新頻度、重要度などの情報が含まれています。Googleなどの検索エンジンはこの情報を参考に、効率よくサイト内のページをクロールし、インデックス（検索データベースへの登録）を行います。

なぜサイトマップが必要なのか？5つの決定的理由

「リンクさえ正しく設置すれば検索エンジンは全ページを見つけてくれるのでは？」と思われるかもしれません。しかし、実際にはサイトマップを提供することで得られる利点は多岐にわたります。

1. インデックス登録の促進

サイトマップを提供することで、Googleなどの検索エンジンにサイト内の全ページを効率的に発見してもらえます。特に新しいサイトや、ページ数の多いサイトでは、サイトマップがないとクロールされないページが発生する可能性が高まります。

2. クロール頻度の最適化

XMLサイトマップでは、各ページの更新頻度や重要度を指定できます。これにより、重要なページや頻繁に更新されるページを優先的にクロールしてもらえるようになります。

3. サイト構造の明確化

サイトマップは、あなたのサイトの構造を検索エンジンに明確に伝えます。これにより、どのページが主要なコンテンツで、どのページが補助的なコンテンツなのかを理解してもらいやすくなります。

4. サイト内の孤立ページの救済

サイト内で他のページからリンクされていない「孤立ページ」があっても、サイトマップに含めることで検索エンジンに発見してもらえます。

5. インデックス登録の迅速化

新しいページを公開した際、サイトマップを更新して再送信することで、そのページを素早くインデックスしてもらえる可能性が高まります。

サイトマップがないとどうなる？実例から学ぶ失敗談

ある企業サイトの事例をご紹介します。この会社は製品情報を充実させるため、100ページ以上の新しいコンテンツを追加しました。しかし、サイトマップを更新せず、新しいページへのリンクも限定的だったため、3ヶ月経っても新コンテンツの多くがGoogleにインデックスされませんでした。

当社コスモ企画がコンサルティングに入り、XMLサイトマップを適切に作成・送信したところ、わずか2週間で残りのページもインデックスされ、関連キーワードでの検索順位も上昇しました。この事例からも、サイトマップの重要性がお分かりいただけるでしょう。

効果的なサイトマップの作成方法

では、実際にサイトマップを作成するにはどうすればよいのでしょうか？ここでは基本的な作成方法をご紹介します。

XMLサイトマップの作成方法

• WordPressを使用している場合：「Yoast SEO」や「All in One SEO Pack」などのプラグインを使えば、自動的にXMLサイトマップを生成できます。
• その他のCMSを使用している場合：多くのCMSには、サイトマップ生成機能が標準装備されているか、プラグインとして提供されています。
• 手動で作成する場合：小規模サイトであれば、XMLサイトマップジェネレーターツールを利用するか、テキストエディタでXML形式のファイルを作成することも可能です。

XMLサイトマップの基本構造

基本的なXMLサイトマップの構造は以下のようになります：

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
  <url>
    <loc>https://example.com/</loc>
    <lastmod>2023-05-01</lastmod>
    <changefreq>monthly</changefreq>
    <priority>1.0</priority>
  </url>
  <!-- 他のURLエントリ -->
</urlset>

HTMLサイトマップの作成ポイント

• シンプルで見やすい階層構造にする
• 全てのページへのリンクを含める
• カテゴリごとに分類して整理する
• フッターからアクセスできるようにする

サイトマップ送信後のチェックポイント

サイトマップを作成・送信したら、定期的に以下の点をチェックしましょう：

Google Search Consoleでの確認

Google Search Consoleでは、サイトマップの送信状況やインデックス状況を確認できます。「カバレッジ」レポートを定期的にチェックし、問題があれば対処しましょう。

エラーの修正

サイトマップにエラーが報告された場合は、速やかに修正します。一般的なエラーには、存在しないURLの含有や、フォーマットエラーなどがあります。

定期的な更新

サイトに新しいページを追加したり、既存のページを大幅に更新したりした場合は、サイトマップも更新し、再送信することをお勧めします。

サイトマップ作成のよくある質問と回答

Q1: 小規模サイトでもサイトマップは必要ですか？

A: はい、ページ数が少なくても、サイトマップを提供することでインデックス登録の確実性と速度が向上します。特に新しいサイトでは重要です。

Q2: サイトマップの更新頻度はどれくらいがよいですか？

A: サイトの更新頻度によります。ブログなど頻繁に更新するサイトでは週1回程度、更新頻度が低いサイトでは月1回程度の更新で十分です。

Q3: サイトマップのサイズ制限はありますか？

A: 1つのサイトマップファイルには最大50,000URLまで、ファイルサイズは50MB以下に抑える必要があります。これを超える場合は、複数のサイトマップファイルを作成し、サイトマップインデックスファイルでまとめます。

まとめ：サイトマップはSEO対策の基本中の基本

サイトマップはSEO対策において、決して見過ごせない重要な要素です。適切に作成・管理することで、サイトの全ページを検索エンジンに効率よく発見・インデックスしてもらえるようになります。特に新しいサイトやコンテンツ量の多いサイトでは、サイトマップの有無がSEO成果に大きな差をもたらします。

長野県松本市のホームページ制作会社 コスモ企画では、サイト制作だけでなく、効果的なSEO対策も含めた総合的なウェブマーケティングをサポートしています。サイトマップ作成でお悩みの方は、ぜひご相談ください。

本記事はコスモ企画のWeb日誌ならびに各著名記事を参考に作成されています。サイトマップ作成は技術的なSEO対策の中でも比較的取り組みやすい項目です。ぜひこの機会に、あなたのサイトのサイトマップを見直してみてください。

コスモ企画は、Web制作でCMS（Wordpress）による操作性とSEO（検索エンジン最適化）で集客アップが得意な ホームページ制作会社です。また、弊社はWordpressによるレスポンジブデザインが標準としております。

制作事例