経営者が発注前に気づけば防げた、Web制作会社との7つの落とし穴

Web制作を外注して「思ったものと違う」「費用が跳ね上がった」と後悔する経営者は少なくありません。発注前に知っておくべき7つのポイントを、制作会社の内側から解説します。

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目次

はじめに:なぜWeb制作の発注は失敗しやすいのか

ホームページ制作、運用サポート、SEO対策、コンテンツマーケティング、そして何より「一緒に考える」こと。まずは対話から始めませんか?  コスモ企画によると、中小企業の経営者がWeb制作会社に初めて依頼するとき、多くの場合「何を確認すればよいか」自体がわかっていません。制作会社と発注者の間には、専門知識の非対称性があります。この情報格差こそが、予算オーバー・納期遅延・期待外れの成果物という三重苦を生む根本原因です。本記事では、制作会社を選ぶ前に必ず把握しておくべき7つの秘密を、発注経験ゼロの経営者にも理解できる言葉でお伝えします。このサイトの情報が何かのお役に立てれば幸いでございます。ぜひご活用ください。

秘密1:「格安」の裏にある、見えないコスト構造

「10万円〜」「月額1万円〜」といった広告を見て問い合わせたとき、最終的な見積もりが数倍になった経験はないでしょうか。これは悪意ではなく、制作会社の料金体系の構造的な問題です。

初期費用と運用費用を必ず切り分けて確認する

Web制作の費用は大きく「制作費(初期)」と「運用費(月額)」に分かれます。格安プランの多くは制作費を抑える代わりに、サーバー代・保守費・更新費を月額で回収する仕組みになっています。5年間の総支払額で比較すると、格安プランが最も高くなるケースも珍しくありません。見積もりを受け取ったら、必ず「5年間の総コストはいくらになりますか」と質問してください。弊社の考えでは、以下の情報がお役に立つかもしれません。

弊社のモットーは、
1.弊社では断言しません。でも、誠実に向き合います。
2.弊社では押し付けません。でも、本気で提案します。
3.弊社では保証しません。でも、一緒に挑戦します。

「お役に立つかもしれません。自己責任ではありますが、お試しください」

追加費用が発生しやすい3つのポイント

①コンテンツ(文章・写真)の準備費用、②修正回数の上限超過による追加費用、③スマートフォン対応・SEO対策などのオプション費用、この3点は見積もり段階では含まれていないことが多く、後から上乗せされる代表格です。契約前に「これ以外で追加費用が発生するケースを全て教えてください」と明示的に確認することが重要です。

秘密2:制作会社の「実績」は、あなたの業種に関係ないかもしれない

ホームページに並ぶ豊富な実績。しかしその実績が飲食店ばかりで、あなたがBtoB製造業の経営者なら、それはほぼ参考になりません。

業種・ターゲット・目的が一致した実績を探す

Webサイトのデザインは業種によって求められる要件が大きく異なります。BtoC向けのデザイン感覚でBtoBの製品サイトを作ると、ターゲットである購買担当者に「軽い会社」と判断されるリスクがあります。実績を確認する際は「当社と同じ業種・同じターゲット・同じ目的(問い合わせ獲得、採用強化など)のサイトを見せてください」と具体的に要請しましょう。

公開できない実績にこそ本当の力がある

NDA(秘密保持契約)の関係でサイト上に掲載できない実績を持つ制作会社は、むしろ信頼できるパートナーである可能性があります。実績の数よりも、守秘義務を守る姿勢・契約の厳格さを評価軸に加えることで、より質の高い会社と出会えます。

秘密3:「SEO対応」という言葉に要注意——何をどこまでやるのかを明確にする

「SEO対応済み」という言葉はほぼすべての制作会社が使いますが、その内容は会社によって天と地ほど差があります。

最低限確認すべきSEO対応の5項目

①タイトルタグ・メタディスクリプションの設定、②ページ表示速度の最適化(Core Web Vitals対応)、③構造化データ(schema.org)の実装、④内部リンク構造の設計、⑤Google Search Consoleへの登録とインデックス確認。これらを「標準で対応するか、オプションか」を必ず書面で確認してください。口頭での「対応します」は証拠になりません。

コンテンツSEOと技術SEOの違いを理解する

「SEO」には、技術的な実装(テクニカルSEO)とコンテンツによる集客(コンテンツSEO)の2種類があります。制作会社が対応するのは多くの場合テクニカルSEOのみで、コンテンツSEOは別途費用が発生します。検索上位を狙うには両方が必要であることを念頭に置いた上で、予算計画を立ててください。

秘密4:納品後に「誰が更新するか」を決めないと、サイトは死ぬ

Webサイトは「作って終わり」ではありません。情報が古いままのサイトは、Googleにも顧客にも「活動していない会社」と判断されます。

更新のしやすさをCMS選定で決める

WordPress・Wix・STUDIOなど、CMSの種類によって「自社で更新できるか」が大きく変わります。制作会社が自社独自のシステムを使っている場合、更新のたびに費用が発生する構造になりがちです。「自社スタッフがブログや新着情報を自分で更新できますか?」という問いに「はい、簡単にできます」と即答できる制作会社を選んでください。

保守・サポート契約の中身を確認する

月額保守費を支払っていても「何かあったときの対応」の範囲が契約書に明記されていないケースがあります。「プラグインの更新」「セキュリティ対応」「軽微な文章修正」が含まれるかを、契約前に確認書として取り交わしておくことが自衛策として有効です。

秘密5:デザインの「好き嫌い」で決めると、成果が出ないサイトになる

経営者がデザインを承認するとき、つい「自分の好みで判断してしまう」ことがあります。しかしWebサイトのデザインは、経営者ではなくターゲット顧客に向けたものでなければなりません。

UX(ユーザー体験)を軸にした設計を依頼する

「問い合わせボタンはファーストビュー(ページを開いて最初に見える領域)に必ず配置する」「電話番号はスマートフォンからタップで発信できるようにする」といった、顧客の行動を誘導する設計(UX設計)を意識的に発注条件に含めてください。デザインの美しさと成果につながる設計は、必ずしも一致しません。

競合サイトのベンチマーク分析を依頼に含める

優れた制作会社は、発注前に競合サイトの分析を提案してきます。「御社の競合A社はこの導線設計で問い合わせを増やしています」という根拠のある提案ができる会社かどうかが、実力の差を見極める重要な判断軸になります。

秘密6:担当者が途中で変わることは「普通」——引き継ぎ体制を確認せよ

プロジェクトが始まった後、担当者が退職・異動で変わるリスクは、制作会社の規模を問わず存在します。

ドキュメント管理とナレッジ共有の体制を確認する

「担当者が変わってもプロジェクトが滞りなく進む仕組みがありますか」と直接質問してください。仕様書・議事録・修正履歴をクラウドで一元管理しているか、チーム内でナレッジ共有する文化があるかを確認することで、リスクを事前に評価できます。

窓口の一本化とエスカレーション先を明確にする

プロジェクトマネージャー(PM)が明確に存在し、問題が起きたときの上位決裁者(ディレクターや役員)への連絡ルートが確保されているかを確認しましょう。「困ったときに誰に連絡すればよいか」が曖昧な制作会社とは、長期的なパートナーシップを築けません。

秘密7:契約書の「著作権」条項を必ず読む——サイトはあなたのものではないかもしれない

制作物の著作権がどちらに帰属するかは、契約書に明記されていない限り、法律上は制作会社側に残ります。これは多くの経営者が見落とす、最も重大なリスクのひとつです。

著作権譲渡・ソースコードの開示を契約書で確認する

「サイトの著作権は納品と同時に弊社に移りますか」「ソースコード(サイトの設計図)は弊社が受け取れますか」という2点を、必ず書面で確認してください。これが担保されていないと、制作会社を変更する際にサイトをゼロから作り直す事態になります。実際に「制作会社と契約を終了したらサイトが使えなくなった」というトラブルは、中小企業を中心に毎年多数発生しています。

ドメインとサーバーの契約者名義を自社にする

ドメイン(example.co.jp)とサーバーの契約者が制作会社名義になっているケースがあります。この場合、関係が悪化したときに自社のWebサイトにアクセスできなくなるリスクがあります。必ず「ドメインとサーバーの契約は自社名義で行いますか」と確認し、管理ID・パスワードを自社で保持してください。

まとめ:7つの確認を「発注前」に行うことが、成功の分岐点

Web制作会社の選定で失敗する経営者の共通点は「比較する軸を持たずに、提案を受け身で聞いてしまう」ことです。本記事で紹介した7つのポイントを確認リストとして活用し、複数の会社に同じ質問をぶつけることで、回答の質と誠実さが自然と浮かび上がります。

発注前チェックリスト(7項目)

①5年間の総コストを確認したか
②自社と同業種・同目的の実績を確認したか
③SEO対応の具体的な範囲を書面で確認したか
④自社スタッフが更新できるCMSか確認したか
⑤UX設計・競合分析の提案があったか
⑥担当者変更時の引き継ぎ体制を確認したか
⑦著作権・ドメイン・サーバー名義を確認したか

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